岸田首相は1月23日、国会で、この1年の国政の重点政策や基本方針を語る「施政方針演説」を行いました。
その中でも、今年の経済界の重要トピックである、「リスキリング」と「スタートアップ」について何を語ったのか、見ていきましょう。
リスキリング支援
岸田首相は、重点的に支援するスキルについて「 GX、DX、スタートアップなどの成長分野」と述べたうえで、「企業経由が中心となっている在職者向け支援を、個人への直接支援中心に見直す」との方針を示しました。
さらに、「年齢や性別を問わず、リスキリングから転職まで一気通貫で支援する枠組み」も作ると言います。
一方で、企業には、そうした学び直しでスキルを高めた個人を適正に評価するよう、求めました。
「従来の年功賃金から、職務に応じてスキルが適正に評価され、賃上げに反映される日本型の職務給へ移行することは、企業の成長のためにも急務だ」として、
今年6月までに、日本企業に合った職務給の導入方法を類型化し、モデルを示すことを明らかにしました。
スタートアップ支援
5年でスタートアップへの投資額10倍増を目指すとして、以下のような取り組みを進めていく方針を示しました。
・卓越した才能を発掘・育成するプログラムの拡充
・研究開発ベンチャーへの資金供給の強化
・欧米のトップクラス大学の誘致によるグローバルスタートアップキャンパス構想の実現
・税制による大企業とスタートアップの協業によるオープンイノベーション支援
・創業時に、経営者保証に頼らない資金調達ができるよう、新たな信用保証制度の創設
・高度人材の新たな受け入れのための制度の創設など、外国人材が活躍できる環境整備
おわりに
弊社では、制度改正等の趣旨や影響を踏まえた上で、お客様のビジネスが効果的・効率的に進められるよう会計・財務・税務アドバイザリーサービスを提供しています。
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